ボリュームゾーンに攻め込むには

摘要

安定した経済成長を続け、注目が高まるインドネシア。人口は約2億4,000万人と世界第4位を誇り、しかも全体の35％が20歳未満と若い国だ。近年の所得向上は、旺盛な消費意欲をさらに刺激し、民間消費が投資や輸出と並んで同国経済を牽引している。本稿と次稿では、インドネシアを消費と生産の二つの観点から概観する。消費市場としてはボリュームゾーンをどう攻略すべきか、生産に関しては製造拠点設置のメリット、リスクなどについても検討を試みる。