リターナブルビールびんの軽量化コーティング技術

摘要

1980年代には、地球環境問題に対する関心の高まりから、リターナブルぴんが見直され、省資源、省エネルギーの観点で環境に優しい容器の開発が求められていた。また、高齢化や住宅の高層化が進む社会の中で、消費者や流通段階で軽量化のニーズがあった。キリン社は熱CVD技術を利用したセラミックコーティングにより、従来ぴんと同等以上の強度を有し、20%軽量化された軽量リターナブル大びんの開発に成功し、1993 年に市場に導入し、2003年全国に拡大した。また、2014年秋からビール中ぴんも軽量化し、約10年間で全数切り替えの予定である。本稿ではワンウエイガラスびんの一般的な軽量化技術を含め、リターナブルびんの軽量化技術について紹介する。