BSEを機に意識改革進む

摘要

イタリアの消費者は，自国産の食品に強い自負を持っているため，国産品への信頼度は高いが，一方で，国産品であっても新製品や，輸入品に対する警戒心は強く，品質表示に対する関心は高くなってきている。 2001年にBSE（狂牛病）感染牛が発見されて以降，イタリア政府が検査体制の確立と安全性を繰り返しアピールしたことで，牛肉消費量は回復した。しかし，2002年に入り，シチリア島で国内初のBSE感染者が確認されたことで，消費者の不安は再び高まった。 消費者団体は食品安全性に対する情報提供（食品安全性関連のセミナー開催等）を積極的に行うなど，消費者が安心して食品を購入できる環境づくりに力を入れている。