意識改革、勉強会を通じ目的達成に取り組む:北海道の草地植生調査から見た植生改善の進め方

摘要

北海道における自給飼料生産基盤の向上-改善に取り組むため、2012年10月に 道内の関係機関、団体、会社など力s「北海 道自給飼料改善協議会」を設立した。ここ数年、道内各地で公的機関や農業団 体、種苗会社などが実施した草地の植生調 査結果について、北海道自給飼料改善協議 会が解析した結果、北海道の草地は冠部被 度で4割程度雑草に侵入、優占されており、 「牧草割合は約半分」という状況であること が明らかとなった。地下茎型イネ科雑草の 侵入に関しては、1979年ころはケンタツ キーブルーグラスやレッドトップなどが主で あつたが、近年はより競合力が強いシバム ギゃリードカナリーグラスが主になつてい ることから、雑草の侵入、優占スピードが 速くなつている（2012、根釧農試)。