トライボロジー試験·測定技術：光干渉法による油膜の測定·評価

摘要

歯車や転がり軸受のように高荷重が作用して油やグリースなどで潤滑された接触面では、流体弾性潤滑状態になることが広く知られている。これらの接触部では接触面圧が高いために弾性変形が起こり、なおかつ、潤滑油の粘度が圧力で非常に高くなるので、流体膜によってそれぞれの接触表面は隔てられている。 したがって、これらの転がり要素の性能は潤滑油膜に関係が深い。 そういった理由から、弾性流体潤滑下の油膜厚さを測定して、その特性を把握することは重要である。 油膜厚さの測定法には静電容量法、X線透過法などがあるが、光干渉法が広く用いられている。光干渉法の利点は油膜厚さの分布が測定できることと、光を用いているので精度が高いことである。