EAGEパリ2004に参加して

摘要

2004年のEAGE（European Association of Geo－Scienrtists and Engineers）大会は，6月7日から10日までパリ国際展示場で開催された（写真1）。 パリでEAGEが開かれたのは1992年以来で12年ぶりということになる。 筆者の一人大矢は1992年のEAGEパリにも参加した。 当時は1980年代の石油産業の長期不況からようやく脱出した時期であり，また24ビットのダイナミックレンジの広い3－Dサイスミックアクイジションシステムが陸域でも海域でも実用化され，3－Dデータプロセッシング技術がPCベースでも実用化された時期で大変盛況であった。 それから12年が経過したが，今回のEAGEパリ2004には"Sharing the Earth"というタイトルが付けられ，石油エネルギーが有限な資源であること，中国やインドの予想をはるかに越える急速な経済発展とエネルギー需要の増加によって，既に世界の石油生産供給量は世界のエネルギー需要をようやく満たす状況になり，将来は既開発油田の衰退と需要の更なる増加を考えた場合に，オイルピークを過ぎた新たな日寺代に入ったことが強調された大会になった。