先進的な高強度圧延鋼板の開尭の総括と将来の長尺品に対する影響

摘要

1970年代後半から世界の鉄鋼業界は，主として自動車用の軽量材料の課題に対応するために，新しい圧延鋼板の開発に着手した。現在のところ，第2世代までの先進的な高強度鋼（advanced high strength steel，AHSS）が開発されて市場に出ており，第3世代は開発段階にある。これらはそれぞれ降伏応力が300MPaを超え，またあるものは1200MPaを超えている。このような強度は，広範囲な合金の使用ではなく，熱機械的処理によって達成された。合金量を減らすと大幅に製鋼コストを下げることができるが，多くの場合，亜鉛めっきを含む下流工程に影響を及ぼす。この観点から，低合金·高強度構造鋼による将来の長尺品並びに亜鉛めっきに対する影響を論じた。