タンタルコンデンサ世界再編、米ビシュイがホリストン買収で4強体制へ

摘要

世界最大手のディスクリート半導体および受動電子部品企業であるビシェイ·インターテクノロジー社（米国ペンシルバニア州）が、台湾ホリストンの保有する日本のタンタルコンデンサメーカーである「ホリストン·ポリテック」を買収した。買収金額は、約2100万ドル。この買収によってビシェイのタンタルコンデンサ生産規模は、月産2億個に達する見込みで、パナソニックと並ぶ世界第3位に踊り出た。日本でのオペレーションなど、詳細は明らかになっていないが、日本法人であるビシェイ·ジャパンを活用した生産、販売体制を整えることが予想される。今回の買収によってタンタルコンデンサの世界再編に一応、メドがついたといえ、月産2億個以上生産する世界4強に集約された。今年のタンタルコンデンサ市場は、「スマホやタブレットPCなどが復調し始めているほか、携帯機器基地局向けや高級車向けのカーナビ、オーディオ用途も好調」（コンデンサ業界）と久しぶりの明るい兆しもみられ、数量増への期待が高まっている。