日本茶販売のマーケットとしてのアメリカ--その販売可能性と輸出拡大戦略--①

摘要

本稿はアメリカ市場において、進出著しい日本茶の現況を整理し、その飲用主体、飲用態様、嗜好等を確認しつつ、併せて、かつての輸出史からその間題点を析出することで、アメリカ市場における日本茶販売の可能性、その輸出拡大戦略を探る。現在、日本におけるペットボトルの緑茶飲料は、便利さと味が評価され、あらゆるシーンで飲用されると同時に、その飲用主体の広がりを見せるなど、その市場は活況を呈しているといっても過言ではない。 2006年こそ、その生産推移で低下を見せたが、それまでは、右肩上がりの成長をみせ、清涼飲料水の中で、トップを走る茶系飲料の伸びをそれが支えていた。