多検体細胞破砕装置で破砕したコムギ葉によるコムギ縞萎縮ウィルスのDAS-ELISA

摘要

コムギ縞娈縮病はWheat yellow mosaic virus (WYMV)によって起こるウィルス病で土壌生息菌 Polymyxa graminisによって媒介される土壌病害である (7).北海道における発生は1994年に認められ（4),そ れ以降全道各地に拡大している（1).筆者らは本病に対 する抵抗性育成系統の評価や抵抗性遺伝子の解析に取り 組んでおり，抵抗性の判定にはWYMV抗体を用いた酵 素結合抗体法（以下，ELISA)を実施している. ELISAではコムギ葉を乳鉢内で磨砕して供試している が，近年は年間検定数が5,000点を超え，多大の労力を 要している.