PCR－マイクロプレート、ハイプリグイセーション法によるアブラムシからのジャガイモ葉巻ウイルスの検出

摘要

ジャガイモ葉巻病は広く発生が認められるジャガイモの重要病害で，ジャガイモ葉巻ウイルス（potato leafroll virus；PLRV）が病原である。 PLRVはLuteovirusに属する球状ウイルスで，アブラムシにより循環型永続的に伝搬される。わが国ではモモアカアブラムシ（Myzus persicae Sulz.），ジャガイモヒゲナガアブラムシ（Aulacorthum solani Kalt.）およびチューリップヒゲナガアブラムシ（Macrosiphum euphorbiae Thomas）の3種による媒介が認められており，特にモモアカアブラムシの伝搬能力は高いことが知られている。PLRVの寄主植物はナス科植物に限られ，ジャガイモが最も重要な伝染源である。