農政ニュースレーダー　米政策改革、具体策決まる

摘要

総額三千億円を超える米政策改革の具体策が決まった。 論議の焦点になったのは、助成金水準、拠出割合、総額の三点であったが、現行以上の予算を確保した。 さまざまな要件も、ほぼ農業団体などの要望を入れたが、そもそも国が考える稲作農業のあるべき姿と、地域の実情との間にはかなりの隔たりがあるため、まだ細部に不明確な点も多い。 生産調整の目標はヽ面積配分から数量配分に変わる。来年産の生産目標数量は、民間在庫を減らすため、需要見通し　 （八百五十六万）　 より少ない八百三十八万。 都道府県への配分は今年産の作況を見極めて、十一月に行う。 配分に当たっては、緒柄別の在庫状況、価格、品質、生産調整の目標達成状況、品種構成などを判断材料に食料、農業、農村政策審議会食糧部会で決めることになる。