鉄道車両用パワーデバイスの動向

摘要

ここ最近の環境に対する意識の高まりから，鉄道が世界的に環境負荷の低い輸送手段として再認識され，鉄道車両用パワーデバイスもその要求に応じて進歩している。鉄道用車両用パワーデバイスは，一般的に600～750V架線には1.7kV耐圧品，1,500V架線及び高速車両3レベル用には3.3kV耐圧品，3,000V架線用には6.5kV耐圧品が使用され，当社ではこのたび，3.3/6.5kV耐圧の新しくRシリーズHVIPMを開発した。本稿では，このRシリーズHVIPMの特長とその鉄道車両用電力変換器の応用について述べるとともに，今後の鉄道車両用パワーデバイスとその応用について述べる。