平成16年度飼料の安全性検査の概要について

摘要

飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律に基づき、独立行政法人月出司料検査所（以下「月出司料検査所」という。）は、飼料及び飼料添加物の製造事業場、港湾サイロ、倉庫等に立入検査を実施し、飼料及び飼料添加物の製造管理状況、品質管理状況等について検査を行うとともに、必要に応じて飼料等を収去し、安全性を確認するために理化学的、微生物学的方法等で試験を実施している。 収去した飼料等の試験結果の概要は、広く周知を図るため、農林水産省内の掲示板及び月田司料検査所のホームページに公開するとともに本誌にも掲載しているところである。 また、検査の結果、法令違反又は不適正な事例が認められた場合には、違反飼料等の回収、違反工場に対する改善指導等の所要の措置を講じている。 平成16年度の立入検査については、BSE（牛海綿状脳症）まん延防止対策として、①牛用配混合飼料に係る肉骨粉等の混入の検査、②チキンミール、魚粉等に係る他の動物に由来するたん白質の混入の検査、③動物性油脂に係る不溶性不純物の検査に重点をおいて実施したほか、規格の定められた抗菌性物質、遺伝子組換え体等及び指導基準の定められた残留農薬、重金属等の有害物質につき、それぞれ基準、規格に適合していることの検査等を実施した。 平成16年度に農林水産大臣の指示に基づき月出司料検査所が実施した飼料立入検査について、立入検査の実施状況及び収去した飼料の試験成績を次のとおり取りまとめたので、その概要を紹介する。