タイの養豚一商品生産化の過程と特質

摘要

現在，世界で飼養されている豚と家きんは，著しくアジアに集中している。 アジアは，世界の豚，家鴨，が烏飼養頭羽数の大部分を占めている。 アジアは，やがて世界で飼養されているニワトリの大部分を占めるまでになりそうである。 FAO統計によると，1996年にアジアは，世界の豚頭数の58％，ニワトリの49％，家鴨とが鳥のそれぞれ86％と88％を占めていた。 アジアでは，人口が増加し続け，また所得が向上したこともあって，これら小家畜の飼養頑羽数は，増加の一途をたどっている。 とはいっても，これらをめぐる諸条件と環境とでは，アジア諸国間ではかなりのばらつきがみられる。 ここで考察する状況は，タイについてである。 タイは，アジア的基準では小国ではあるが，家きん肉については世界有数の輸出国になっている。