ロジスティクスソリューション展開による環境負荷低減対策

摘要

食品業界は他の製造業に比べ製品の賞味（消費）期限が短いためできるだけ在庫を持たないビジネスモデルの構築が重要になる。特に惣菜、弁当等の製造においては，基本的に在庫ゼロで小売や消費者に製品をタイムリーに提供できる生産、供給体制が必要である。一方で，多様化する消費者ニーズに応えるために，製品の品種は増大する一方であり，多品種少量生産，多額皮少量配送が要求されている。この傾向は，食品メーカーのみならず，原材料や包装容器のベンダーにまで同様の影響を及ぼしている。すなわち，多品種、多頻度少量発注に対応するため，在庫量の増大や物流コストの増加を招き，企業会計の悪化につながると共に，不良在庫や配送トラック台数の増加はCO2発生量など環境負荷を増大させる原因となっている。