パイプハウスにおける細霧システムの導入による生産安定效果

摘要

山形県では、果菜類を中心にパイプハウスが広く普及している。パイプハウスは、低コストで設置できる反面、ハウス内が高温となることが指摘されている。 特に、夏期のトマト栽培では、過高温に起因すると考えられる着果率の低下（花ぶるい）、空洞果などの障害果の発生が大きな問題となっている。 近年、ノズルをハウス全面に配置し、冷房、加湿、薬剤散布、葉面散布などの多目的利用が可能な細霧システムが注目されている。 しかし、大規模温室における細霧システムの効果については多くの報告があるが、小規模なパイプハウスについては十分な検討が行われていない。 また、比較的安価に設置できる水道圧程度で噴霧出来る紳霧システムも販売されており、それらへの期待も大きい。