和牛肉輸出の現状と課題について一日本畜産物輸出促進協議会理事長表沼毅氏に聞く一

摘要

日豪EPAの発効やTPPの大筋合意など、貿易自由化 の動きが加速している。貿易自由化によって米国産や 豪州産などの外国産牛肉にかけられている開税率が段 階的に引き下げられるわけだが（一部はすでに引き下 げ開始）、一方で日本から輸出される牛肉にかけられ ている関税も段階的に引き下げられることになる。ま た、日本で和牛肉を口にする外国人観光客の増加等に よる海外での和牛肉に対する関心の高まり、あるいは 輸出認定施設の増加など、輸出拡大に向けての環境も 整い始めている。そこで、国産牛肉の輸出促進事業に 取り組んでいる（公社）中央畜産会の顧問であり日本 畜産物輸出促進協議会理事長、日本和牛輪出促進委員 会委員長としても活躍されている菱沼毅氏に、和牛肉 輸出の現状と課題について話を聞いた。