植物改変，日本に成果エネルギー作物が標的遺伝子組み換えバイオマスの最前線

摘要

世界の食糧とエネルギー需要が高まる中で、遺伝子組み換えが必須技術となっている。 日本においては、ススキゃャ卜ロファなどエネルギ物の改変で成果が出つつある。 研究、開発、生産と縦割りの壁を超え、産学官で実用化に向けて一丸となる時だ。北海道大学の山田敏彦教授（北方生物圏フィールド科 学センター）は、ススキの遺伝子組み換え研究開発を推 し進めている。標的は日本でありふれて存在するススキである。エネ ルギ一源としての利用を前提としたバイオマスの有望株 として世界的に注目されるイネ科の植物。スィッチダラス(Panicum属、、ソルガム(Borghum属、、ネピアグ ラスたPennisetum属、などと並び、ススキ(Mscanthus 属）の潜在力が分かってきたのだ。山田教授は、全国か ら200ものススキの品種を集めるなど幅広くススキの研 究開発を手掛ける力、今後、優れた品種作製の原動力と 見るのが遺伝子組み換え技術を使つた育種素材の創製 だ。「遺伝子組み換えによって優れた育種素材を作り、 育種の手法と組み合わせて、さらに生産性の高いススキ の品種を生み出したい」と言う。