ピーマン栽培圃場におけるトウガランマイノレドモットルウイルスのモザィク病発生リスク評価法の開発

摘要

トバモウィルス属のトゥガ、ラシマイノレドモットルウィル ス(Pゆper mild mottle virus ； PMMoV)は，種子、土壌、接触伝染によりトウガラン属植物でモザイク病を引き起ヒす.本 ウィルスがピ一マンに感染すると生育が極端に抑制され，側 枝の進展不良に伴い花芽数が減少し果実の収量が著しく減 少する(長井ら，1981). PMMoVは，生産圃場で一旦発生す るとその土壌中ほ蔘存し，次作の定植直後の苗に伝染するこ とで慢性化を引き起こす(竹内，2000).本病の土壌伝染を 防除するため，我が国の一部の地域ではこれまで不可欠途 用臭化メチル剤を多用してきた.しかしながら，本剤はモン トリオール議定書により環境破壊物質に指定されたため，我 が国では2012年末日で全廃することを決定した.全廃年以 降の本病防除技術の開発は急務を要する(津田，2008).