チヤノキイロアザミゥマで検出された フェンプロパトリン水和剤抵抗性に 関与するナ卜リウムチャネル遺伝子の点突然変異とPCR-RFLP法による 抵抗性個体の判別

摘要

神経細胞の興奮はナトリゥムチャネルが開閉することで伝わるが，合成ピレスロイド剤（以合ピレ剤）はナトリウムチヤ ネルが閉じるのを阻害する（Rinkevich et al., 2013)ことで，昆 虫にノックダウンと呼ばれる速効性と致死性をもたらす（園田， 2012).合ピレ剤は，有機リン系剤やカーバメート系剤に対し抵 抗性を示す害虫に対しても速効的に作用し，また残効性が高t 、 ため，広範な害虫に対して多用された.その結果，ァザミゥマ 目ではミカンキイロアザミゥマFmnklitiiella occidentalis Pergande(Forcioli et al, 2002)ゃネギアザミゥマThrips tabaci Lindeman (Morishita, 2008)，ミナミキイロアザミゥマThrips palmi Karny (Bao and Sonoda, 2012)等で抵抗性が発達してきた.合ピレ剤に 対する柢杭性は，ノックダウン抵抗性（んみ）と呼ばれ，作用点で あるナトリゥムチャネルの構造変化による薬剤との親和性の低 下によつて付^されると考えられている（Soderkmd and Knipple,2003).