落葉樹林の林冠構造がャドリギの分布に与える影響

摘要

落葉樹林に-斗:育する樹上性の半寄生植物であるャドリギ(Viscum album L subsp. coloratum Kom.)の分布に，林冠構造が与 える影響を検討した。落菜樹林に170x190mのプロットを設置し.各立木（胸^直徉き20cm)のャドリギの有無を記録した。 立木位IS,樹冠投影面積，樹高，梢端高（樹卨+標卨）をもとに，解析木からある距離の円内に存在する立木本数を，各解析 木の孤ケゃ突出の指標とした。各解析木周囲の立木本数とャドリギの分布との関係を調べるために，一般化線形混合モデルに よる口ジスティックM帰分析を行った。解析木周囲の立木本数の增加は，ャドリギの存^に有意な負の効果を不した。拊端" を考慮しない立木本数のカウント方法に比べ，解析木より梢端卨が^い立木のみを対象としたカウント方法においてモデルの 妥^性が高かった。^葉樹林において.樹冠の孤立と突出が，ャドリギの分布を決める重要な要闪であると考えられた。ャド リギの分布は林お木の空間獲得競争に関係していることが/丁く唆された。