肝臓疾患を有するホルスタイン種の卵子の能力は レスべラトロールの添加により改善する

摘要

本研究では体外成熟培地へのレスベラトロールの添加が肝臓に障害がある牛ft>L)及び無い牛 (HL)に由来する卵子の能力に及ぼす影響につい て検討した。食肉センターで獣医師によって肝臓 障害の有無を検査されたホルスタイン種の卵巣を 採取し、個体別に卵子及び卵胞液を吸引採取し、 10%卵胞液添加体外成熟培地を作製した。卵子は 個体別にレスベラトロール0 muxM及び20バM区に 分け、体外成熟後のSIRT1量、ATP量、ミトコ ンドリア膜電位活性、体外受精率、体外発生率を 肝臓の障害の有無間で比較検討した。DL、 HL区 ともにSIRT1量、ATP量はレスベラトロー ル処 理により有意に増加した力s、ミトコンドリアの膜 電位には有意な差が見られなかった。また、レス ベラトロール添加は、DL及びHL区いずれにお いても受精率を改善しなかった力5、 DL区の卵子 においてのみ胚盤胞への発生率を有意に改善した。 これらのことからト'于一の饰跑液が、Q?された 外成熟培地へのレスベラトロールの添加は、DL 及びHL由来卵子のSIRT1量、ATP量を有意に増 加させ、特にDL由来卵子の胚発生能力を改善す ることが示された。