「新たな麦政策大綱」－民間流通への条件整備－

摘要

真の制度改革としては間接統制に移行した一九五二（昭和二七）年以来となる「新たな寛政策大網」が五月二九日、農水省の省議で決まった。 国内産麦の民間流通への移行を進め、段階的に政府買入れを廃止することを明記、生産者の経営安定のための麦作経常安定資金の創設、被害麦対策の拡充、生産対策の充実、新品種開発の加速化などを盛り込んだ。 加工棟料として用いられるという麦の商品特性から、民間流通の仕組みは「基本的に契約栽培が主流になると考、えられる」とし、具体的な仕組みの検討のために生産者、翼需者、行政による「民間流通検討会」（仮称）を設置する。