秩父山地におけるョタカのさえずり頻度の季節変化

摘要

2014年の繁殖期に秩父地方の森林でョタカ Caprimulgus indicusのさえずり頻度の季節変化を 記録した.ョタカのさえずり頻度は日没直後と日 出直前で差がみられず，5月中旬から6月中旬と 7月中旬から8月上旬が高く， 2山型になる傾向に あり，ョタカのさえずり頻度はつがい形成期と抱 卵期から育雛初期にかけて高いと考えられた.直 接観察が難しいョタカの抱卵や育雛の時期を知る のは困難なので，ョタカの生息状況を録音調査で 把握する場合，つがい形成期にあたる渡来後1力月程度の期間に行うのが望ましいと思われる.