国際文化交流機関における図書館の役割－図書館での仕事を振り返って－

摘要

私と図書館との本格的な付き合いは米国留学からである。 図書館について勉強したいと思い大学を卒業した年に留学試験を受けたところ運良く合格し、ルイジアナ州立大学修士課程に入学できた。 1958年のことである。 アメリカの新学期は10月に始まる。 新学期が始まってクラスの人たちを見て驚いたことははとんどの人が大学を卒業して一L度社会に出て再び学位をとるために戻ってきたために20歳代の後半から30歳代中ごろで、42歳と言う人が2人もいたことである。 アメリカの大学では高度な学問と同時に実務の能力を徹底的に叩き込まれ、一年半の修士課程を終えるころには明日からでも第1線で働けるように訓練されるので、受け入れ側の信用も高い。そのため、より有利な仕事に付くため再教育を受ける人が多いのである。