公立図書館における着座来館者の利用形態(川崎市TＭ図書館の場合)超高齢社会における地域コミュニティの拠点としての図書館のあり方に関する研究 その5

摘要

地階にあるワンフロアーのＴＭ図書館 (141 席)の、着座来館者の利用形態をまとめると、次のようになる。①6 つの座席タイプごとに利用傾向が異なる。閲覧室は、子どもや成人が中心で、男女差はほとhどない。学習行為が目立ち、滞在時間も長く、静寂さが漂う空間である。社会人席は、成人と高齢者のみの席で、殆どが男性である。読書が中心で、着座時間は比較的長い。一般席は、子ども：成人：高齢者が3：5：2 である。学習行為が中心であるが、パソコン行為もみられる。着座時間は短い人も多いが、長い人もそれなりに居る。新聞雑誌コーナーは、高齢者が中心で、男女比は8 対2 で、男性が多い。新聞雑誌が6割近いが、読書も3 割ある。着座時間は１時間未満が9 割近い。児童図書コーナーは、子どもが8 割で、女性が男性の2 倍である。読書が目的で、着座時間は１時間未満と短い。中庭コーナーは、成人や高齢者が各々4 割近い。男性が6 割を超える。休憩目的でスマホ使用や食事が夫々3 割である。1 時間ほどの滞在である。