やさしい土の話第12話施設土壌の話

摘要

第10話の最後に少しふれましたが、ブランドものスイカのハウスでのことです。 マルチを剥がして覗いたところ、そこは析出した塩類と、色とりどりのカビの械毯でした。 このような環境下に生きられるカビは勿論、スイカにまで、薄気味悪さを感じたものです。 施設栽培は、もともと集約的な野菜、花井栽培を極限の集約性で行っている農法です。 簡単などニールハウスでも、建設には反当り数百万円はかかります。建設、暖房、潅水設備にお金をかけて、固定化、大型化したハウスでは、通年、収益性の高い作目の多肥、多農薬栽培が繰り返されています。 露地畑でも樹園地でも養分蓄積ヤアンバランスは見られますが、ハウス内は、雨水がさえぎられる、高温に保たれるなど特異な環境にあるため、さらに多くのハウス特有の問題が発生しています。