水稲ビニールプール育苗における苗根切り機の開発

摘要

北関東の稲麦二毛作地帯における水稲の育苗は，移植期が遅いことから稚苗でなく中苗が一般的で，潅漑水の通水が遅い地域では，昭和50年代初めまでは畑地を利用して行われていた。 この育苗では育苗日数が長く，高温時下でもあるため，特に水管理の負担が大きかった。 この間題を解決する技術として，ビニールプールを用いた育苗法が開発された。 このどこールプール育苗は，潅水労力を節減できることや，育苗場所の土壌条件に左右されないため揃いの良い苗ができること，根の伸長ほ苗箱内とプール内のためマットの形成がよいこと等の利点がある。 現在では，二毛作地帯のみならず関東～東北地方に拡がりつつある。