地域農業関係機関の連携の管理に関する考察－連携の構造変動による環境適応を視点として－

摘要

地域農業に関係する諸機関（以下，「関係機関」という）は，地域農業の振興を目的に相互に連携を図りながら様々な地域農業支援活動（以下，「支援活動」という）を実施している．しかし，米価の低下傾向が続く等，地域農業を取り巻く状況が厳しさを増す中で，連携のあり方が後に述べる「環境」と不適合となり，連携して活動することの相乗効果を生み出し得ない地域が数多く見受けられる．このため，効率的、効果的な支援活動の実施を目的として，関係撥関の連携の「管理」に関する論理構築が求められている．この連携の「管理」とは，連携局面における各関係機関の役割と，関係校閲が支援活動の実施に向けて投入する人的，物的，情報的資源および資本の各資源を，連携の共通目的の遂行に向けて組み合わせ，支援活動を実施する行為として概念化できる．