農林水産物貿易レポート2003一引き締まり傾向にある世界の穀物裔給と貿易構造の変化－

摘要

二〇〇二年の需給は引き締まり傾向）〇 二〇〇二年に入り、米国、カナダ、豪州を中心に干ばつの被害が発生したことから、世界全体の穀物生産量は前年度比二,六％減少。 〇　 主要品目の期末在庫率は、小麦二一,九％　 （前年度末は二七,一％）、とうもろこし一四,七％　 （同二〇,一％）、大豆一人,五％　 （同二一,五％）　 といずれも水準が低卜し、穀物全体では一九,五％（同二四,二％）と七年ぶりの低水準となる見込みである等引き締まり傾向。 〇　 価格についても、五月に米国主産地における天候懸念等から高値に転じ、七　 ～八月にかけて上昇。 米国、カナダ、豪州等が収穫期に入った一〇月以降は、価格は軟調に推移。