耕うん同時畝立て作業機による野菜の畝立て同時マルチとマルチ直播技術

摘要

水田転換畑における転作作物の作付面積は、麦類、飼肥料作物に次いで野菜となっており、大豆よりも多くなつている(平成21年).野菜栽培は、水稲との組み合わせなど適切な輪作体系を行うことにより、連作障害や雑草等の面で有利と考えられる。また、大規模水田作経営では、複合部門の導入による収入の確保安定化および農閑期の解消による周年就業体制を目指し、露地野菜等の取り組みが検討される場合がある。しかし、水田転換畑で野菜を栽培する場合、圃場の土壌水分が高く、耕うん時の砕土性や稲わら.稲株の埋没性が低下することがある。一方、水田転換畑における野菜栽培では、湿害軽減のための畝立ては必須の作業である。そこで、重粘な土壌における湿害軽減技術として大豆用に開発した『耕うん同時畝立て播種作業機』を野菜用に改良し、耕うん、畝立て、畝成型とマルチ展張が可能な技術『野菜用の畝立て同時マルチ』ゃェダマメ用のマルチ展張同時播種技術『マルチ直播』を開発した。