根こぶ病と黄化病に抵抗性のハクサイ新品種「あきめき」

摘要

ハクサイ産地では、土壌伝染性の微生物による根こぶ病(写真1)と黄化病(写真2)の発生が大きな問題となつている。根こぶ病は、土壌微生物(Pplasmodiophora brasslca)によつて引き起こされる難防除土壌病害の1つで、発病すると根が異常に肥大し、養水分の吸収が妨げられるため(写真1左)、生育が著しく遅延し、ひどい場合には枯死に至る。この菌の休眠胞子(写言六1右)は数力年にわたり土壌中に残存するため、いったん発症すると化学合成農薬による防除や土壌改良が必要となる。また、根こぶ病の菌系は、2つのR品種「CR隆徳」と「SCRひろ黄」の反応性のいにより、主に4つのグルプに分けられる(表1)。