秋出し栽培でのユーストマの品種特性…ロゼット化しにくい品種を中心にして…

摘要

島根県におけるユーストマ（トルコギキョウ）は本県切り花の主要品目として位置づけられ、その作付けは平坦部の半促成から季咲き、中山間地の夏秋出し栽培で5～10月にかけて出荷されている。 特に高単価が期待される10月出し栽培は、寡日照や低温短日条件等により中山間地での生産が不安定であり、平坦部では冷房育苗や西冷蔵によ町可能であるが、設備投資に要する経費が多く、普及しなかった。 そこで、秋出し作型を安定的にかつ低コストで栽培可能にするために、近年各種苗会社で育成されたロゼット化しにくい品種に注目し、その特性を把握するとともに、種子低温処理や短日処理等による新しい栽培法を検討したので紹介する。