有機質肥料活用型養液！^による葉菜類栽培技術の開発

摘要

葉物の野菜販売で大きな問題となるのは、虫の混入である。私の嫁さんも、虫を発見した時に見せる後ずさりの速さは、目を見張るものがある。「虫がついてるくらいのほうが農薬が少なくつて安心だよ」という言葉を聞いたとしても、女性にとつては「理屈じやないのよこれは」、ということらしい。土耕栽培はどうしても虫がつきやすい。だから農薬を散布する必要が出てしまうことがある。無農薬の有機農業だと、虫食いを完全に防いだ葉菜生産は難しい。その点、土壌を使わない水耕栽培(養液栽培)は温室のなかで栽培するので、虫がつく心配がほとんどない。その代わり養液栽培は化成肥料しか使えないとされ、有機質肥料で育てることは諦めなければならなかつた。