農村集落における住民の居住環境評価からみた地域資源認識に関する研究

摘要

現在，農村地域では，生活環境向上のための道路整備，公共施設の整備等が進み，居住者の日常の購買活動や趣味活動等の生活活動が充足してきている。しかし一方で，農林業の停滞や就業の場を求め，若年層を中心とした人口流出や人口の高齢化が顕著に見られる。 その結果，地域住民により青から維持，保全されてきた森林や経済面を担ってきた生産農用地等の荒廃が進み，不十分な管理状況の集落環境になっている地域が，増加しつつある。 この様な状況下では，集落環境の環境整備の展開として，住民の集落の地域資源に対する価値観をもとに，新たな環境管理の計画的な方法を求めることが重要な課題である。