SPI-6にコードされるVI型分泌装置がSalmonella enterica serovar Typhimuriumの鷄の消化管への定着と全身伝播に果たす役割

摘要

ここ20年弱で，サルモネラの有するin型分泌装置とそれによつて宿主細 胞に注入される様々なエフェクタータ ンノヾク質の宿主感染における役割が明 らかになり.本菌の病原機序の研究は 大きく様変わりした。今では多くの血 清型のゲノム情報が解読、公開される ようになり.比較ゲノムによる病原性 因子の研究が世界中で繰り広げられつ つある。今回は，近年サルモネラでも新規に見い出されたVI型分泌機構の役割についての報告を取り上げる。