“狂牛病”lこ関する大学生の知識と意識，および対応

摘要

2003年12月に米国で最初の午海綿状脳症（BSE）感染牛が発見され，各国がBSEの検査体制および管理対策を一層強化する必要性が強調されている。 多くの国でBSEの検査体制および管理対策はいまだに不十分であり，日米両国政府間では，米国からの牛肉の輸入再開を巡り，米国内で輸出用としてと殺される牛の検査対象月齢範囲について，今現在でも激しい折衝が続いていることは周知の通りである。 また，家畜飼料および畜産物の取引が世界的な規模で行われるようになっている状況では，今後も感染性物質が国内に侵入する危険がある。 国内では先の牛井の販売停止騒動を契機として，BSEという吉葉は消費者にも広く知られるようになったが，その一方で，BSEについてどれだけ正しい知識が普及したのかについては不明である。 そこで，今月号では，1月号に引き続き午の行動学の範疇からは多少外れるかもしれないが，レバノン1力国の，しかも一大学の学生のみを対象とした事例報告ではあるものの，BSEに関する知識と意識，およびそれによる食生活への影響について調査した標記の論文を紹介する。