新生子馬の潰瘍性皮膚炎性、血小板減少性、好中球減少性疾患

摘要

今，子馬が生まれている季節であるが．新生子馬には種々の疾患が報告されている。これまで報告されている新生子馬の血小板減少症には，細菌性敗血症性、汎発性血管内凝固症候群性血小板減少症，ウイルス感染性血小板減少症，および新生子同種免疫性血小板減少症などがある。 今回，米国内で散発的に発症した，潰瘍性皮膚炎を特徴とする血小板減少症が報告されたのでここに取り上げた。この研究の目的は，一過性潰瘍性皮膚炎，重度の出血性血小板減少症，および好中球減少症を伴う新生子馬の症候群を報告することにあった。米国内で散発性に発症した6頭の新生子馬の，身体検査，臨床病理検査，臨床の進行状況，および皮膚生検標本の組織病理検査などの所見を報告する。