超多収飼料イネの品種と低コスト栽培

摘要

日本のコメの消費量は一貫して減少を続けており、1人当たり年間約58kgである建006年度）。 これは46年前の1960年の約115kgに比べ半分である。 このため、一般食用栄を生産する水田の作付面積は163万ha（2007年度）に減少し、過去の作付面積から推定して100万ha以上の生産調整水田が存在することになる。 また、担い手不足も相まっ雷耕作放棄水田も多い。 一方、畜産では家畜に与える多くの飼料を輸入に頼り、飼料自給率が25％（2006年疫）と低い。 牛の飼料は、牧草やわらなど繊維が多くエネルギーの低い租飼料と、穀類のように繊維が少なくエネルギーが高い濃厚飼料に大別される。 体積が大きく、比較的価格の安い租飼料は輸送コストの割合が大きいので、濃厚飼料に比べて価格面から自給に有利であるが、それでも近年は輸入が増え、可消化養分稔量（TDN）で548方tの輸入があり、鵜飼科自給率は77％である（2006年度）。