今シーズンの夏出し栽培ポイント

摘要

近年は異常気象が続いている。 ほだ木作り、発生操作とも気象推移を十分に把握しながら管理、操作を行うことが重要となっている。昨年夏からの気象推移を見ながら今シーズンの夏出し栽培に取り組んでいきたい。 昨年夏からの気象推移（図1）を宇都宮市で見ると、夏～秋（八～十月）の降水量は台風の、到来も多く平年比一二三％と多かった。 気温も高かく推移したことから、ほだ化、熟度とも順調であった。 その後十一月から年明け後の一月上旬まで低温で推移したものの、一月中旬～二月中旬まで気温高で推移し早い春の訪れが予想された。 ところが、二月下旬以降は一転して強い戻り寒波に見舞われ三月中旬まで異常低温で推移した。 一方、十一月以降の降雨状況を旬別に見ると、異常乾燥が続いたり、平年の三～四倍も降ったりとバラツキが大きくなっている。