コルク栓抜き蹄の削蹄法

摘要

牛の標準的削蹄法として世界に受け入れられているダッチメソッドは，削蹄の必要性とその具体的手順を教えているが，コルク栓抜き蹄をはじめとする甚だしく変形した蹄に対して，どのような削蹄を行うべきか，明確な指針と手順を与えていない。 個々の削蹄師の試行錯誤による職人芸的判断によって行われているのが現状であろう。 牛は後肢外蹄が内蹄よりも高くなったとき，いろいろな方法で内外蹄の負重バランスをとろうとします。 ひとつの方法は，肢を外旋して飛節を寄せたり，肢を広く踏むことで内外蹄の蹄冠の位置を上下させて負重をバランスさせます。