公共乳牛育成牧野におけるイベルメクチン、プアオン製剤の効果

摘要

北海道の公共乳牛育成牧野において6～12ケ月齢のホルスタイン種雌牛85要引こイベルメタテンプアオン製剤,体重1kg当たり0．1mLを月1回,計4回定期的に投与し,放牧期間（1997年5～10月）中，無投与13頭を対象として駆虫効果を増体量と下収穫の繁植成績を中心に経済的有益性について検討した。 本剤投与により線虫卵数が減少し，増俸量は有意に高かった。 初回受胎率が上昇し，授精回数も減少した。 また，初回授精時日齢および入牧から初回授精までの日数が有意に少なかった。 投与により19日早く増俸し，40日早く受胎することにより1頭当たりの利益は約15，000円，費用、便益比は1：6で投与による経済的有益性が認められた。