架橋型フルオレニルアルキルアミドジメチルチタン錯体によるオレフィン重合におけるアルキルアミドの置換基効果

摘要

我々は先に，Me2Si（~tBuN）（C5Me4）TiCl2（CGC－Ti）のC5Me4基をフルオレニル基に置換した錯体1を種々の助触媒で活性化した系が1－アルケンやノルボルネンの重合を高活性でリビング的に進行させることを報告した．一方Squireらは，CGC－Tiの~tBu基をシクロドデシル基に置換した錯体（DTCT）がエチレン（E）とイソブテン（IB）の共重合に有効であることを報告している．そこで本研究では，1の~tBu基をシクロドデシル基に変えた錯体(2），2のフルオレン環の2，7位に短u基を導入した錯体(3）を合成し，比較のために対応する短uアミド錯体1および4も用いてEとIBの共重合を行ったので報告する．