＜臨床現場の工夫と対応　②＞わが組合における黒毛和種子牛の　呼吸器病対策への取り組み

摘要

鹿児島県曽於地区は，大隅半島の北部に位置し，黒毛和種牛黒豚を主体とした日本有数の畜産地帯である。特に，黒毛和種子牛生産が盛んであり，管内では約30，000頭の繁殖牛が飼育され，年間約25，000頭の子牛がせり市に上場される。血統的に優れ，また生産農家の飼養管理のレベルも高く，高値で取引されて，全国に散らばってゆく。 まさに，日孝一の和牛生産地帯である。 〗辏苣冥扦希螽b農家の高齢化が進み，農家戸数が減少しているが，反面，新規就農者への補助事業などにより，繁殖牛の飼養頭数はなんとか横ばいを保っているというのが現状である。 ドーム型牛舎や晴乳ロボットが普及し，農家は大型化し，飼養管理の変化が著しい。