発情微弱牛へのプロジエステロン腫内留置器具（CIDR）の臨床的応用

摘要

臨床繁殖分野においては現在多くのホルモン製剤が使用されている。 近年，欧米において新しいホルモン製剤が開発，実用化され，最近では，新しい膣内留置型プロジュステロン投与器具（controlled internal drug release device：CIDR）が年の発情同期化に用いられている。 今回，ホルモン製剤を投与しても反応が見られなく，また，外部発情徴候が不明瞭な発情微弱牛にCIDRを応用したところ，明瞭な外部発情徴候を発現させることができた。 これによって農家は発情観察を集中して行うことができるようになり，発情の見逃しが減少した。