プロイラー用配合飼料とその給与パタ—ンに関する考察(13)-前期飼料編その一〇-発育コント口ールの理論とその可能性1

摘要

ブロイラーの前期飼料を考える上で、避けて通ることができないのがこの「発育コントロ ール」という技術である。この技術は一九九〇年代前半頃、まだブ口イラーが六〇日齢近くまで飼育されており、ボックリヽ腹水、脚弱等が出ていた頃に初期の発育をやや遅らせてこれらの症状を軽減する目的で主に紹介されていたものと聞く。一方で今日の高増体ブ口イラーは目覚ましい性能の改nnによりマーケット重量に達するまでの日数は著しく短くなり、さらに急激な成長に伴う脚弱や突然死等といつた問題も減少し：(当然、飼養管理技術や空調設備の改善等も含まれるが)、もはやこの「発育コント口ール」自体は必要なくなつたのではないかという印象を受ける。