エイズを発症しないサル: ウイルスの侵入は許すが増殖によって免疫系を破綻させない機構か判明

摘要

エイズの原因ウイルスはHIV（human immunodeficiency virus）であり，CD4分子を発現しているヘルパーT細胞やゃタロファージに特異的キこ感染する．HIVは通常，宿主の染色体中に組み込まれプロウイルスとなり，施床症状のない不願性感染の状態となる．感染後10年から15年で免疫系の要となるヘルパーT細胞が減少し，免疫機能の低下が起こり，日和見感染や，悪性腫瘍の好発を特徴とするエイズが発症する．世界中で約3，000万人が感染し，150万人のチイズ患者がいる．