Tokyo Graphic Recorderの活動を基盤としたビジュアライズスキル分析：今、デザイナーは世の中でどのようなビジュアライズスキルを発揮すべきなのか？

摘要

本研究は、「議論を可視化」することで得られる効果を検証するため、筆者である清水淳子が主宰するTokyo Graphic Recorder（注1）で実施したビジュアライズスキルについて分析するものである。分析の方法としては、まずTokyo Graphic Recorderに集まる「議論の可視化」についてのリクエストの種類と、解決策としてのアウトプットを提示した際の依頼主の反応から、「議論の可視化」するための有効なビジュアライズ手法と領域を考察する。最後にそれぞれの領域において「議論の可視化」がもたらす効果を検証する。