実践!くだもの健康学: ヒト体内でのカロテノイド、フラボノイド代謝果物の機能性成分はヒト体内でどのように作用しでいるか

摘要

果物には、ビタミン、カロテノイド、フラボノイドなどの機能性成分が豊富に含まれています。 なかでもカロテノイドヤフラボノイドは含量が多いことが知られており、果物の機能性を考えるうえで重要な成分です。 これまでの疫学研究から、野菜や果物をたくさん食べる人ほどガンや生活習慣病になりにくいことが示されており、野菜や果物中に含まれる棟能性成分が病気の予防に役立っていると考えられています。ではこれらの横能性成分は、どこでどのように働いて病気の予防をしているのでしょうか。これまでの研究から、私たちが果物を摂取すると、果実成分の多くはそのまま働くのではなく、体の中で代謝され、形を変えて作用しているらしいことがわかりつつあります。